これまでの市場を振返り、今後の大分市の不動産流通市場(流動性)を予想しました。
大分市は平成21年が特にマンション全体の価格が下落傾向に進捗し、
不動産公示価格(相場)がとても不安定かつ低い状況となりました。
主な原因は県外からのマンション販売会社の進入によるマンション建設ラッシュと
考えられます。
新築マンションの建設が大分市の大多数を占め、建設着工戸数は多く、
各マンション販売会社の販売競争が加速し、各販売会社共に早期売却に向け、
市場は価格を下げてでも売却をあらそうあわただしい状況となりました。
上記状況により、新築価格が下がることで、中古マンションも売却価格を下げざる得ない
状況になり、中古マンションの売主方は売却価格よりも債務(現住宅ローン額)の方が
上回っており、住宅ローンを返済できず、手出し(追い金)を債権者(銀行)より
求められ、売却のためにローンを組みなおすという、まさにデフレスパイラル状況
でした。
現在はマンション建設は落着きを取り戻し、市場も一定標準に回復しているようです。
また、住宅ローン貸出金利の動向から予想しますと貸出金利が増加傾向にあります。
貸出金利が増加傾向にあるということは、今後は消費者物価(ここでは不動産)も
回復傾向になっていくと予想することが出来ます。
将来、売却をご検討される方は、平成19年、20年のときと同じく相場で考慮し、
購入をご検討される方は、貸出金利が増加する前に住宅ローンを組まれることを
お勧めいたします。
その他、不動産にまつわる大小問わずご相談などございましたら、お気軽にお越し下さ
い。お待ち申上げます。
不動産事業部係長 上 村 耕 司